形のお話②(具体性と抽象性)
*形のお話①(具体性と抽象性)の続きです。

次は ICONハンガーについて
これだけ名前が「ハンガー」だけではなく、「ICONハンガー」となっています。
おそらく相当この ICON(アイコン)に気持ちがこもっています。
アイコンは、最近至る所で当たり前のように目にしますよね?
特にPCやスマホで、見ただけで意味や動作が分かる単純な記号のことです。
前回、第一印象の話をしましたが、今回もその延長です。
アイコンとは初見で機能が分かり、見やすく単純で、美しいもの
と個人的にはそう考えています。
且つ、普遍的でないもの。
それが目を引き、面白いと思ってくれる、
そのようなアイコン的な雑貨を作ってみたいと思い
ICONハンガーが生まれました。
これは、
ハンガーという既視性を持たせるための僅かな具体性から、それを損なわずに抽象性を高めたものと言えます。
抽象性を求めすぎて具体性を疎かにしてしまうと、
初見で機能が分からず困惑させ、練りに練ったフォルムをじっくりと鑑賞してもらう余裕をもってもらえなくなります。
具体性と抽象性、ふたつの丁度良いバランスが大切です。
(読んでいただきありがとうございます。えっ、読んでない?)